2023/03/15 18:51

人の世界でも注目が集まるたんぱく質。肉食が主の犬にとってもとても大切な栄養素です。

ここではドッグフードとたんぱく質の関係について考えてみましょう。多くの飼い主は、ドッグフードが愛犬に必要な栄養を与えていると信じています。しかし、実際には、ドッグフードだけでは栄養不足になる可能性があることをご存知でしょうか?

 

 ドックフードだけでは栄養不足の可能性

多くのドッグフードには穀物が含まれており、単体で長期間食べ続けるとたんぱく質不足に陥りやすいといわれています。

穀物は、安価で手に入りやすく、エネルギーを供給するために使用されます。しかし、穀物にはたんぱく質がほとんど含まれておらず、犬が必要とする栄養素の1つであるたんぱく質を摂取するためには、他の食材が必要です。

たんぱく質は、犬の健康に不可欠な栄養素の1つであり、筋肉の成長や修復、免疫系の機能、酵素の生成などに必要です。犬は肉食動物であるため、動物性原料からのたんぱく質が必要です。

 ドッグフードを選ぶ際には、たんぱく質源が含まれているかどうかを確認し、愛犬の健康を考えて、栄養バランスの良い食事を提供するように心がけましょう。

参考:愛犬にごはんを与えていても栄養失調? – BEAUTY PET JAPANメディア (beauty-pet-japan.com)

 

 植物性たんぱく質と動物性たんぱく質

植物性たんぱく質と動物性たんぱく質について考えてみましょう。多くの飼い主は、犬に与えるたんぱく質源として肉や魚を選びますが、植物性たんぱく質も犬にとって有効な栄養素であることがわかっています。

まず、植物性たんぱく質は、充分な調理がないと犬の腸に消化吸収されにくいことが知られています。理想的には、加工調理された植物性たんぱく質の可消化率は動物性たんぱく質と同等~少ない程度であるとされていますが、含量は少ないとされています。また、成犬は1日の必要熱量のうちたんぱく質を12%を摂取しなければならないとされています。このため、良質な動物性たんぱく質は消化率が高く、消化率の低い蛋白質の消化も助けられることが知られています。

 

ただし、犬が必要とするたんぱく質の量や種類は、年齢、体重、運動量などによって異なります。また、肉や魚などの動物性たんぱく質は、脂肪やコレステロールの含有量が高いため、適切な量を与えるように心がけましょう。

総合的に考えると、犬にとって最適なたんぱく質源は、バランスのとれた栄養バランスの良い食事に含まれる、良質な動物性たんぱく質と植物性たんぱく質の両方を摂取することです。

参考: 木彦三「犬の栄養と飼料」日本獣医師会雑誌19672012p.519-524_pdf (jst.go.jp) 

 

 動物性たんぱく質の多い手作りごはんをトッピングしませんか?

タンパク質を手作りご飯をドッグフードと組み合わせることもおすすめです。市販のフードとセットで一部に手作りご飯を食べていた犬は、平均15ヶ月ほど長生きすることが分かっています。手作りご飯は、犬に必要な栄養素を多く含んでいるだけでなく、ドッグフードの食べ方を変えることで、食いつきが良くなる効果もあります

そこで、動物性たんぱく質を多く含む手作りご飯をドッグフードにトッピングすることをおすすめします。 

犬が健康で幸せに暮らすためには、バランスの取れた栄養摂取が重要です。ドッグフードだけでの栄養摂取に不安がある場合や、手作りご飯をトッピングしたい場合は、獣医師のアドバイスを仰ぎながら、バランスの取れた食事を提供するようにしましょう。

参考:犬の腸内環境は食事を変更して何日で変わる?【研究報告】 - 科学的に正しい犬の飼い方 (mtckf-blog.com)

手作りご飯を食べる犬が長生きする?海外の研究レポートを調査しました | 【獣医師監修】手作りフレッシュドッグフード/ココグルメ【公式】 (coco-gourmet.com)